皆さま、おはようございます。
8月21日、22日の2日間、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟が主催する岩手県の被災地の視察に行ってまいりました。

視察日時:8月22日(月)23日(日)
視察場所:岩手県陸前高田市・大船渡市
主催者:ローカルマニフェスト推進地方議員連盟

1.陸前高田市 大船渡市の被災地視察

陸前高田市、大船渡市の被災地を視察しました。主にバス、ところどころで車を降りて、現場を見学しました。
山積みされたガレキの山と、四階まで津波に襲われた廃墟のビル、民家の跡に思わず言葉を失いました。
以前、この道路の周りにはスーパーマーケットや量販店が並んでたというお話を地元の市議会議員さんに伺いましたが、今は何もありません。写真は津波の被害になった道の駅。現在は使われておりません。
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大船渡市の公民館で昼食を頂きました。
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公民館の壁には、全国、世界各地から寄せられた復興支援のメッセージが張ってありました。
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2.避難所の課題と実態について

また、バスの車中では、大船渡中学校の自治会長さんから「避難所の課題と実態について」お話をお伺いしました。

3.大船渡漁港 見学

大船渡の漁港を見学しました。
見学した場所は地盤沈下して、夕方の満潮時には海水びたしになるそうです。二階まで津波が来て、今は一部事務所部分のみ窓や壁を直して使用している状態です。
新しい漁港施設を建設中に津波に遭ったそうで、建設が止まってしまった新しい漁港施設(写真)を調査し、また建設を再開するそうです。

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先週より,震災から残った漁船(写真)を使ってサンマの初水揚げが再開し、昨日は25トンもあったそうです。
一日も早い復興を願っております。

また、視察の時にお伺いしたお話ではないのですが、HPや大船渡市報をみたところ、
大船渡市では、復興に向けた動きとして、7月8日は大船渡市復興計画骨子が決定したそうです。7月1日からは大船渡市災害復興計画策定委員会専門部会や市民ワークショップの開催など復興に向けて動き出しているそうです。

大船渡市ホームページより


4.岩手県遠野市 本田敏秋市長講演「東日本大震災の後方支援について」

現場の視察の後は、岩手県遠野市の本田敏秋市長より、「東日本大震災の後方支援」について講演を伺いました。
民話の里としても知られる遠野市は、宮古市、大槌町、釜石市、陸前高田市など三陸沿岸都市からいずれも50km圏内、まさに「扇の要」に位置する内陸都市です。
岩手県の消防防災課長のご経験をお持ちの本田市長は、3年前から災害時を想定した「後方支援拠点整備推進構想」を提唱し、三陸に津波が襲った際には自衛隊、消防、警察、ボランティアの拠点となって後方支援を行うための訓練をしていました。今回の震災時にはこれが機能して、遠野市は三陸沿岸の被災地の後方支援の役割を担いました。
災害時に先頭に立って職員を鼓舞し、リーダーシップをもって後方支援を進めていく本田市長の体験談を伺い大変感動しました。

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その後大船渡市議会議員の方を交えての意見交換がありました。


5.おわりに:震災などの大災害時に議員が何ができるか

 震災の時に議員が何ができるのかを考えるというのが今回の視察のテーマでした。講演会の後の意見交換会で、大船渡市議会議員の方々と、このことについて直接お話しする機会がありました。
大変考えさせられるテーマで、最適解をみつけるのは大変難しいことだと思います。
私自身も今回の視察により、「議会とはどうあるべきか」「議会とはどうあるべきか」深く考えさせられた今回の視察でした。
災害を想定した防災対策に関する議会質問や提案、江東区に避難されている被災者の方々のご支援に関すること、身近なボランティア活動など、できることを探し、私もひとつづつ取り組んでいきたいと思います。

最後になりましたが、この視察の運営など、関わってくださった方々すべてにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟 の8月24日の記事にも視察について書かれていました。

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