皆さん、こんばんは。

11月30日は、甲府市の視察を行いました。
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甲府市役所は、庁舎建て替えの為、学校を仮庁舎として利用しています。

■視察先:
甲府市 広報課、観光課

■視察概要

甲府市ホームページリニューアルについて


 リニューアル前の甲府市のホームページは、「AAOウェブサイトクオリティ実態調査」でDランク(A~Eランク)の評価(平成21年)を受けたこともあり、それを受けて実施した閲覧者や職員アンケートでは「見にくい」「使いにくい」との評価を受けていたとのこと。
 閲覧者や市職員にとってわかりやすく使いやすいホームページをめざし、庁内にワーキングチームを設置して、リニューアルプランを策定。
それに加え、シティセールスの観点から甲府市に対して興味や関心、親しみをもってもらえるよう、市の魅力を発信することを務めたそうです。

基本方針は
(1) 閲覧者への配慮(見やすさ、アクセスしやすさ)
(2)管理運用のしやすさ(市職員にとって操作性の良いCMSの導入と管理運用ガイドラインの制定)
(3)甲府の魅力の発信
(4)拡張性の確保

職員の数も限られる中、知恵を絞り、見やすい、操作しやすいホームページ作りにこだわってリニューアルを実現した詳細を、広報課、観光課の職員の方からお伺いしました。

・甲府市ホームページにおけるFacebook及びTwitterの活用について

甲府市は、今年の10月1日にTwitterとFacebookのページの運用を開始。
Twitterは
運用体制や考え方、今後の課題についてお話を伺いました。

Twitterは広報課(@kofucityoffice)の市政情報Twitterと、観光課の甲府市観光情報Twitter(@kofu_kanko)の2つのアカウントを持ち、運用方法も異なります。

広報課(@kofucityoffice)の市政情報Twitterは、ホームページのトピックス情報を配信し、双方向の活用(@返信やフォロー返し)は行わない方針をとっています。

ガイドラインは現在準備中との事で、12月中旬の完成を予定しているそうです。

甲府市観光情報Twitter(@kofu_kanko)は文体もくだけていて自然な感じで、フォロー返しを行ったり、相手からのツイートに返信する@返信なども行っていて、甲府の魅力が伝わりやすいよう、心がけて運用しているそうです。

新しいものを導入を検討する際、全般に感じられることですが、「事例の調査や研究」をし過ぎると、リスクが目立ってスタートに踏み切れないといったケースを目にすることがあります。
私は、通信会社で企業や自治体に対して、ICT導入を促進する立場で仕事をしていましたが、この傾向は、自治体でも、大企業でも見られることです。
新しい情報ツールであるTwitter,Facebookについても、良さは理解していても、実際に運用するときのリスクを想定するとなかなか実施に踏み切れない。
まさにそのような思考があてはまると思います。

それに対する意識をきいたところ、広報課長さんいわく、「まずやってみて問題があったら軌道修正する」と。
「まずはやってみて、課題があればその都度修正をしていく」という思い切りを持ち、試行錯誤しながらよりよい情報発信ができるようかなり努力をされていることが分かりました。
「まずは、情報発信の口を作っておく」ということから始めるという前向きな態度が、重要だと感じました。

・市民レポーター制度の概要と導入経緯について

市民の目線で甲府市のことをわかりやすく伝えてもらおうと始まった制度で、昭和58年から開始し、現在は12代目。市民レポーターは嘱託職員として採用され、ラジオ、広報誌、HPなどで活動内容を伝えています。

甲府市の市民レポーター制度は、今年の10月からは学生レポーター制度も開始。甲府市と包括提携している山梨大学の学生7名、山梨県立大学の学生3名を委嘱。(無償)ホームページやラジオなどで甲府市の魅力を情報発信。市民目線による情報発信を重視することで、まちを好きになり、訪れたくなるまちのPRにつながっています。

また、11月19日に実施した「あやこcafe」で使った「ソーシャルメディアとまちづくり」の資料についても視察の際に活用し、意見交換を行いました。


甲府市の広報課、観光課の職員の皆さまには、お忙しい中詳細な資料と丁寧な説明、質疑応答に応じて頂きました。
また、視察の際、コーディネートや現場での同席を神山玄太甲府市議会議員にお願いしました。
有意義な視察になったことを大変感謝しています。

「ICTを活用した区政情報の分かりやすい発信」は私が公約している政策の一つでもあるので、更に調査や意見交換をする中で、有効な提言が出来るよう、頑張ります。

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本ブログ記事を持って視察報告といたします。


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