皆さん、おはようございます。
昨日8月8日から、10日金曜日まで視察・研修のため、関西に来ております。

8月8日は、大阪市の「水都大阪」の取組を視察しました。
 大阪市の水辺の活性化について学び、スカイツリー開業や豊洲新市場などを機にまちのにぎわいの創出や観光振興などを進めている江東区の更なる活性化に役立てるためです。
書ききれないので、後日詳細な報告書を作成しますが、まずは概要をお伝えします!

☆大阪市役所
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「道頓堀川水辺整備事業」について、建設局 下水道河川部の藁田博行課長から、
「水都大阪 水と光のまちづくり構想 〜世界に誇る水都大阪ブランドの確立に向けて」は
水都大阪推進委員会の井元次長から、お話を伺いました。
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 大阪の典型的なイメージと言えば、阪神、道頓堀川に飛び込む、カーネルサンダース人形、たこ焼きなどの粉もの、くいだおれ、通天閣、おばちゃんが元気・・といった昔からのステレオタイプのイメージが先行しがちですが、
大阪では、「世界に誇る水都大阪ブランド」といった大きな目標を掲げ、大阪府・大阪市・産業界・経済界を巻き込んだ活動を進めています。

道頓堀川の活性化では、民間活力を活用した水辺の整備の手法。
これは全国初だそうです。水辺の活用は、河川・道路・公園と、各所管にわたる関連法規や規制が多く、民間主導での整備は難しいのですが、民間が自由にできる枠組みを行政が知恵を絞って考えた、ということでその手法には大きく学ぶ意味があります。

ちなみに、昔(阪神の優勝で道頓堀川に飛び込んだ方々が有名ですが)は、道頓堀川にとびこむと、陸に上がる手段はなく命を落とす危険があったそうですが、今は万一川に飛び込んでも地上にあがれるように整備され、テラスやオープンカフェの賑わいの場となっています。

水都大阪フェスは、水の回廊を中心とした大阪の水辺やまちなかに、「めぐる・たのしむ・つなぐ・かんじる」という視点を盛り込んだイベントを多数立ち上げ、水辺を活性化させるソフト面の取組。
それの前提となる水と光のまちづくり、水辺の回廊、川床(かわゆか)の活用・・など具体的な取組例に加え、活性化するための行政・企業・NPO・市民を巻き込んだ手法についても詳細に伺いました。

☆大阪ダックツアー
その後、具体的な取組として水陸両用バス「大阪ダックツアー」の乗車。
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地上と水上走行できるバスで、江東区でも今年の秋に導入が予定されている事業ですが、日本で初めてダックツアーを運行したのは2007年の大阪市が最初。
お姉さんの軽妙なトークによるまち案内、乗客を盛り上げながらまちの歴史やイベントなどをしっかりと説明することで、大阪のまちなか、水辺の魅力を存分に味わうことができました。
容積率の関係で、バスには窓枠はあるが、窓ガラスがつけられず、冷暖房もない状態ではありますが、その分、外気の熱さ・寒さを存分に体感できる構造になっています。(これは短所にも長所にもなり得ます)
江東区に導入を進める際により快適に、まちや水辺の魅力を味わってもらうためには運用上の工夫が必要という感じも受け、そのためのヒントも得ることができました。

ちなみに、水陸両用タクシーというものもあり、こちらはお台場合衆国に展示されているとのこと。
東京に戻ったら別途みてみたいと思います。

☆北浜テラス〜川床(かわゆか)を活用したカフェ・レストランによるにぎわいの場の創出
北浜水辺協議会の事務局長、山根秀宣さんにお話を伺いました。
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お話を伺ったMOTOコーヒー
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川床のテラスからは素敵な景色がひろがります。
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北浜テラスは常設の川床で、イタリアン、スペインバル、カフェなどの多様な業態の7店舗が営業を行う新しい水辺のにぎわいの空間。
「川床」は水辺の再生に取り組むNPO・店舗・ビルオーナーが協力して実現した取組。
実現に至るまでは実験営業期間を経て、河川空間の規制緩和をうまく活用できるよう、創意工夫がこらされたものとなっています。
そのスキーム、実現に至るまでのご苦労についてお話を伺いました。
手法などのお話もさることながら、山根さんのまちづくりにかける熱い思い、人と人をつなぐことのできる魅力、なども感じました。

北浜テラスの取り組みは全国で注目を集め、行政、民間問わず視察が相次いでいるそうです。
江東区の水辺の活性化として、水辺にテラスのあるレストラン空間など、恒常的に賑わいのある空間をつくりたい、と感じてきましたが、その具体的なヒントとなる話も多く伺えましたので、今後の活動に役立てていきます。

今回は行政、民間それぞれの立場から、ハード、ソフト両面の水辺空間の活性化について伺いました。
視察に応じて頂きましたみなさま、ありがとうございました!
詳細は、報告書を後日作成し、ホームページ公開や、次回8月19日のあやこcafeでも皆さんとお話したいと思います。

今回視察した事業、施設のホームページ
水都大阪
大阪ダックツアー(水陸両用バス)
北浜テラス
北浜テラスの店舗リスト

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