皆さん、こんばんは。
 
 本日は、区議会で大井競馬場を視察し、事業内容、経営状況、重点的な取り組みなどのお話を伺いました。
なかなか知られていない話ですが、大井競馬は、23区(特別区)が一部事務組合である、「特別区競馬組合」を設立し、分担金を支払い、売上に応じて分配金があるということで、区の財政にも密接にかかわっています。

特別区が関わっている事業ということで、場内には、23区の旗がそれぞれ掲げられています。
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地方競馬を含む、地方公営競技(競輪、競艇など)は近年地盤沈下が進んでおり、大井競馬も例外ではありません。

■平成23年度の発売成績(開催回数 19回、開催日数 102日)
①本場(大井競馬場)入場者数:
 1日平均 7,037人(前年度比96.1% ピーク時(昭和49年)の22.5%)
②売得金額:
1日平均 9億3241万円(前年度比100.4% ピーク時(平成1年)の56.3%)
③本場購買単価:
1日平均 24,400円(前年度比96.8% ピーク時(平成1年)の44.7%
ということで、前年比から見ると売り上げは増えているものの、ピーク時から比べると大きく低迷しています。

このような厳しい状況の中、大井競馬が取り組んでいる施策について、本日は特別区競馬組合より説明を受けました。
直近では、平成23年度は7年ぶりの黒字となり、平成24年度も5億4000万円の黒字を見込んでおり、各区1000万円ずつの分配金を予定しているとのこと。

平成24年度の主な施策としては、
①広報活動の強化
・広告やTVCM:女優、モデルとして若者を中心に人気のある香里奈を起用
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↑スタンドの広告(写真右側)
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↑場内にB級グルメの飲食屋台「香里奈横丁」を作り、活性化。
香里奈とB級グルメの組み合わせは斬新な感じですが、意外と人気があるそうです。

また、視察したのが15時頃だったのでまだ点灯していませんでしたが、夜はLEDのイルミネーションを導入し、光の競馬場をアピールしているそうです。

また、ソーシャルメディアの活用として、既に導入済のTwitterに続き、今年度はFacebookによる開催情報、イベント情報の広報も開始しています。
大井競馬のFacebookページ:https://www.facebook.com/tokyocitykeiba

②JRA電話投票システム(IPAT)による発売の開始
 平成24年10月から、JRAの電話投票システムを活用し、IPAT(インターネットによる在宅投票システム:会員300万人)による発売を開始予定。
 現在はSPAT4(南関東4競馬:大井、浦和、船橋、川崎)のインターネット販売サービスで、登録者が利用できる)というシステムと、楽天競馬(楽天会員が利用でき、全国の地方競馬が対象)による、インターネット販売を実施してますが、全国的に利用者数の多いIPATを活用することで、更なる利用者層の拡大、売得金の増加を狙っています。

☆質疑応答
質疑応答では、
「facebookなどSNSを活用した広報について」
「楽天競馬について(民間事業者の活用)」を私から質問しました。

 大井競馬の売得金に占める、在宅(インターネット投票など)に占める割合は、平成14年から23年の9年間で8.3%⇒37.4%と急増していることから、
「来場者増の施策だけではなく、インターネット投票増加による売得金の増加施策も重点的に取り組むこと」
Facebook,Twitterなどの広報について、
「更に認知度が向上し、売上に結び付くような、きめ細かい情報発信を強化すること」
に重点的に取り組んで欲しい旨、意見させていただきました。


☆水彩都市江東 特別レース

また、当日は第五レースで「水彩都市江東特別」というレースが開催されました。
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場内では、江東区の観光ブースも出展され、文化観光課長をはじめ、職員の方々が江東区のPR、パンフレットの配布などを行っていました。
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 競馬事業の視察は昨年に続き2回目でしたが、ハード面(ダイアモンドターンや、W-WINGなど施設)の強化を中心とした取り組みの説明だった昨年に比べ、今年度は広報やインターネット投票の強化など、ソフト面での事業改善についてお話を伺いました。

☆参考:昨年の大井競馬視察(鈴木あやこのブログ:2011年8月19日

 競馬事業については、10月の決算審査特別委員会や、3月の予算審査特別委員会などの機会に質問をする機会がありますので、今回の視察の内容を踏まえ、更なる事業改善について考えていきたいと思います。



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