今日から9月になりましたね。
とはいえ、残暑もなかなか厳しい日々が続きます。

8月30日の広島市視察、今回は「水の都ひろしま」について、現地視察を受け、市役所の政策担当者に伺ったお話を中心にお伝えします。
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(現地視察の模様は、8月30日のブログ「水の都広島〜水辺のオープンカフェと雁木タクシー」をご覧ください)

水の都広島構想

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①「水の都整備構想」(1990)〜「水の都ひろしま構想」へ

広島市は、瀬戸内海と太田川という海と河川に恵まれた環境で、水辺を中心に街の賑わいが形成され、漁業が営まれてくるなど、水辺と市民生活は密接な関係がありました。
 その環境を魅力と捉え、いっそう引き出していくために、市民・行政・企業の努力を結集していく必要があると考え、平成2年(1990年)3月に国・県・市の3者が協力して、広島市の太田川デルタを対象に「水の都整備構想」を策定し、水の都づくりをはかってきた。
 整備構想策定後10数年の間は、護岸や緑地などの整備を中心に進められ、都心部を中心に美しい水辺が形成された。

 社会環境の変化や市民ニーズの変化とともに、ハード整備から、既に整備された河岸緑地などの利用を活性化させて、川や海を市民により身近なものにしていくことが重要になり、平成12年(2000年)から市民や企業のアイディアも求めながらワークショップや市民フォーラムを続けながら検討を続け、平成15年に「水の都ひろしま構想」を策定。

「水の都ひろしま」の実現に向けての重点的な取り組みが、平成14年7月2日に都市再生プロジェクト(第4次決定)に選定されたことを受け、広島の豊かな水辺を民間の創意工夫を最大限に生かすことのできる空間として活用し、海外にも誇れる「水の都ひろしま」にふさわしい都市空間を創造することを目的として、平成14年10月3日に「水の都ひろしま推進協議会」を設置し、取組が進められてきた。

②「水の都ひろしま構想」
 水辺の豊かな環境を市民が感じ、水辺環境で気持ちよく暮らしていくために、水辺利用のネットワークやルールを整備することを目標としている。以下の3つを構想の柱として、20の方針を策定。

1 つかう~市民による水辺の活用
2 つくる~水辺空間の整備とまちづくりとの一体化
3 つなぐ~水辺のネットワークと水の都の仕組みづくり

特に今回の視察では、1.つかうの「(7) 街の元気につなげよう」として、水辺のカフェなどの整備

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2.つなぐの「(16) 水上交通ネットワークを作ろう」として雁木タクシーなど水上交通のネットワークについて中心に話を伺いました。

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 水辺のオープンカフェについては、京橋川・本安川・本川で実施されておりますが、先日訪問した大阪と同様に、推進協議会が中心となった社会実験を経て、河川利用制限の緩和、1級河川の河岸利用の特例措置を受け、河岸緑地における商業利用が認められるようになったなどの努力について、詳細なスキームなどについて伺いました。

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 また、水辺の賑わいや水上交通ネットワークの発達に関しては、行政、民間事業者だけではなく、NPOなど市民の果たす役割と継続的な努力も大きく寄与しています。

 水の都づくりの推進には、行政(国・県・市)と民間、NPO、市民などそれぞれのプレイヤーの連携が必要で、広島市においては、構想の実現にわたり、協働の部分に配慮して取組が進められていることが、お話を伺ってよく分かりました。

江東区でも、水辺に囲まれた環境の中で、「水彩都市」としてのより潤いがあるまちづくりが求められておりますので、視察したことをしっかり生かして政策提言を頑張っていきます。

書ききれない部分が多いので、詳細は報告書を作成し、ホームページにアップするとともに、
9月8日の区政報告会「あやこcafe」でも取り上げる予定です。

視察に対応して頂いた関係者の皆様、ご協力いただいた全ての方々に感謝します。
ありがとうございました!


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