10月19日土曜日は、お昼過ぎまで地元のイベントや江東区民まつりに参加した後、名古屋の中川運河で開催された「中川運河キャナルアート」へ。
江東区の水辺のまちづくりに活かすという思いで、19日の夜から20日にかけて視察を行いました。

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会場は、名古屋の都心西部を、南北に流れる"中川運河"。
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80年前に開設された当時は、名古屋の近代化を支えた物流の大動脈であったこの中川運河も、物流手段が水運から陸路などに変わったこともあり、通行船舶数は全盛時の1.9%まで減少してしまったとのこと。

忘れられた存在だった中川運河をアートの力を使って再生しようというのが、2010年から始まった「中川運河キャナルアート」で、今回が4回目。
現地は倉庫街で、水域は名古屋港管理組合が管理、土地は名古屋市が所有とのこと。

水辺の「バルーンアート」「デジタル掛け軸〜能とのコラボレーション」、倉庫で開催された「キャナル・マルクト・フェスタ」など先進的なアートと、対話のあふれる素敵なイベントでしたので、写真とともに紹介します。

☆バルーンアート
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長良橋の北側の運河の水面に浮かぶバルーンアート。
中川運河は、閘門により水位が調整されるため、一日の水面の高低差が少ないので、バルーンアートのようなものが可能であるとのこと。運河の特性を生かした素敵なアートです。

☆デジタル掛け軸と能のコラボレーション

中川運河の小栗橋周辺で倉庫群に映像を映し出す「デジタル掛け軸」(D-K)
長谷川章氏によるものです。
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2日目の夜には、能楽師、辰巳満次郎氏とのコラボレーションもあり、倉庫のデジタル掛け軸と、能が幻想的な美しさを醸し出していました。
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こちらの一枚は長谷川章氏からいただきました。

1日目の能は、倉庫内で開催。
能の模様は撮影できなかったので、倉庫内の能の舞台の写真。
舞台は、ボヴェ太郎氏(舞踏家・振付師)と竹市学(能楽苗方藤田流)のコラボ。
倉庫の雰囲気を生かし、静かで美しい舞でした。
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☆キャナル・マルクト・フェスタ
長良橋近くの名港海運倉庫で開催された倉庫内イベント。
ドイツ語で市場を意味する「マルクト」を倉庫内につくりあげ、そこで、様々なアートイベントや対話などが同時多発的に起こる仕掛け。
多彩なイベントが倉庫内で開かれましたので、写真で紹介します。

アーティストのステージや踊り、
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踊りが会場内に同時多発的に起こったり、面白い仕掛け。写真は天使の役者さんとの一枚。
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参加者がメッセージを、運河に見立てたオブジェに書く、「ことばの運河」
子どもたちが段ボールで恐竜をつくったり、運河のまちをつくる「紙のまちウンガウンガ」
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本の展示や、大きなまっさらな段ボールでできた本に、みんなでメッセージを書いてつないでいく、「みんなでつなぐ物語」。私はこのコーナー、とてもはまりました。
対話の生まれる空間で、運河と人のつながりについて思いをはせることが出来ました。
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アクセサリーや雑貨、食品などのマーケットもありました。
私は、「乙女風の似顔絵」を描いてもらいました。
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食べ物のコーナーも、カレーやスープなど、暖かくておいしいものが多数。
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ダンスイベントの後は、「大人の対話カフェ」。
ダイアログ形式で、イベントの感想や気づきをシェアしたり、まちづくり、イベントをさらに良くするためのアイデアを、参加者や運営スタッフ、キャストの方々一緒になってお話ししました。
対話が自然に生まれ、初対面なのに真剣に色々とアイデアを出したり、話せる空間、場作りは素晴らしかったです。

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イベントを通じて、運河や水辺空間がもつ可能性、対話の生まれる場作りの仕掛け、アートの美しさと躍動感、様々なものを実感しました。

 江東区でも内部河川の活性化や、河川空間を活用した観光振興などが政策的に行われています。
中川運河のアートによる再生、活性化の取組は、江東区の水辺のまちづくりをすすめていくためにも大変参考になるものでした。

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写真は、中川運河キャナルアートの前委員長(なんと、現在は江東区在住!)の服部充代さんと、現委員長の清水裕二さん。
この他にも運営に携わった方、参加者の方々と、たくさんのお話をさせて頂き、本当に感謝いたします。

中川運河キャナルアートホームページ

こちらのブログで紹介しきれなかった写真は、
Facebookのアルバム「中川運河キャナルアート」にありますので、ぜひぜひご覧ください!

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