4月11日から、ギャンブル依存症対策地方議員連盟の有志で、韓国行政視察を行なっています。
テーマは、電子行政、オリンピック、ギャンブル依存症対策など多岐に渡り、午前中は、韓国人が利用できる唯一のカジノである江原ランドと、依存症対策を行なっている施設の視察。

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午後は、平昌オリンピック開催時に心臓的な役割を果たした、メインオペレーションセンターに伺い、「平昌オリンピックの成果と課題」についてお話を伺いました。

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まず最初の韓国視察報告として、平昌オリンピック視察のご報告を行います。

平昌オリンピックは、17日、パラリンピックは10日間。
平昌郡では、7つの競技が行われました。
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平昌オリンピックでは、最新鋭のIT技術を見せることを目標にしており、ガイドロボット、ドローン、アプリ、自動翻訳など様々なICT技術が投入されたそうです。
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開催前は北朝鮮の不安定な事情が報道されたが、北朝鮮が参加し、世界的な平和の祭典を実現できたことは大変大きかったといいます。
平昌オリンピックの開催は、次のオリンピック、その後アジアの各地でオリンピックが開催されるということでも意義があり、東京オリンピック組織委員会からも200人くらい派遣でみにきていたそうです。

韓国では88年の夏のソウルオリンピック、サッカーワールドカップ、世界陸上選手権の4大会したのち、今回の平昌オリンピック開催により、「国際スポーツイベントのグランドスラム」を達成した世界で5番目の国(日本は4番目とのこと)になったということに誇りを感じているとのことでした。

海外メディア(USA TODAY)からも、1番完璧なオリンピックだと評価され、国民からの調査においても評価されたとのこと。次回の冬季五輪の開催国の中国にも情報提供を行なっているとのこと。

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テロ対策についても、19機関が連携して、安全に大会が終わったという評価。
大会運営においては、6500人の選手、55万人の観客輸送など、成功的にでき、宿泊についても、海外からの観光客や委員会、運用のための案内デスクやコールセンターをつくり、問題なく運用できたそうです。
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中央省庁からは、公務員7664人派遣、軍、警察、消防などが参加。
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飲み物、スナックは150箇所。
無料飲料サービスの提供。
国に合わせてメニューを開発した406種類、24時間提供。
19000人がボランティアで参加。
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オリンピック・パラリンピックのキャラクター
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いたるところにキャラクターが見られます。
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記念紙幣、コインを発行。
単位は億ウォン。
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地域の特徴を生かしたイベントで運行を行う。
聖火を移動しながらプロモーション、運行する人がSNS出したり、盛り上げるイベントをたくさん行った。
聖火を運送するイベントは様々なところでやった。
プロモーションの結果、チケット販売はその時期で売れた。

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平昌オリンピックをきっかけに地域活性化が実現。
仁川(インチョン)空港、国内空港 であった襄陽(ヤンヤン)空港が国内空港から国際化。
ソウルからウォンジュ、襄陽からソウルまで高速道路が整備。
それ以外にも国道や地方道が整備された。
平昌オリンピックを機に、仁川国際空港の整備、高速道路の整備、イベントを通じた地域活性化など様々なことを成し得たそうです。

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今後のスタジアムの活用方法。
スタジアムの9箇所は多目的施設、レジャー施設の予定。
3箇所はスピードスケート、ホッケーなどの試合や練習場所などとして用途を探している。
今後の使い道は政府と地方自治体が連携して考えている。
スポーツの練習や国際大会などに活用することを多く想定しているそうです。


ボランティアの活用や、機運醸成についても、質疑でお話を伺いました。

☆質疑応答☆

Q運営の収支は。
A黒字が予測できる。当初の予測よりも増えた。

Q仮設の施設を壊した跡地利用については?
Aメインスタジアムが5つのスタジアムが五角形。1つは博物館。
設置、解体、売るところまでを事業計画、民間会社がやる。
もともとは田舎だったので、田んぼだった場所を補償して国が買った。
区域に分けて住民に売る。
大会の施設は1番安くつくることができた。
田舎が急に整備された区域になった。前がプラザ、新都市計画に基づき、今後まちづくりを行う。

Qオリンピック大会開催時のボランティアに対する機運醸成はどのように行ったか?
A住民などに対し、オリンピック機運はどうやって盛り上げたのか?
大会のボランティアは世界中から集まったが、地域の周りからの集めてもらって2万人ほどが集まる。寒い中、無償で働いてくれた特典として、地方の無償に公演に招待。勤務日でないときに大会が観れるチケット、大統領挨拶、組織委員長からの感謝状の授与などを実施。


Q子供達への教育は?
A韓国の文部科学省にあたる省庁が地方の教育委員会にチケットを提供。
非人気の競技の団体入場券を配った。当初全国の学校に配る予定だったが、チケットの売れ行きがよく江原道の地域の学校に配った。

Q大会開催時のICT活用は?
Aロボットで案内のナビゲーションを提示。アプリ、仁川空港から遠いので、経路案内もやった。交通の状況、天気などでルートを変えたりすることができるもの。
5Gのモバイルアプリを提供。8カ国の通訳アプリ、ドローンの活用。
ウェアラブル決済などを提供。

お話しを伺った後、周辺を歩いたり、ジャンプ台を見学しました。
雪はすでに無くなっており、春の暖かさです。
施設はすでに取り壊しも始まっています。
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☆☆☆
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの中心区となる江東区。
大会の成功のために必要なこと、マインドをオリンピックが終わったばかりの平昌で伺うことは大変意義あるものでした。
私は現在、江東区議会のオリンピック・パラリンピック特別委員会の副委員長を行なっておりますので、しっかりとこの事例を伝え、東京オリンピック・パラリンピックの成功にも役立てていきたいと思います。

視察は13日までで、ソウル市ノウォン区、ソウル市の電子政府、賭博依存症対策を行なっておるセンターにてお話など行ってきました。
オリンピック関係は特に詳しくブログを書きましたが、このほかにもスマートシティカジノ依存症対策など、多くのことを学びましたので、別途いくつかの項目に分けてブログを更新予定です。



※おことわり
本ブログは、現地での視察にて話されたことを同時通訳などにより訳した内容の概要を書き取ったものです。なるべく正しい内容を記そうと努力をしておりますが、正確性は保障できません。
あらかじめご了承の上、お読みいただけますようお願いいたします。





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