講師:川延 昌弘氏(神奈川県SDG推進担当顧問・博報堂CSRグループ部長)
チームマイナス6%立ち上げ時から環境コミュニケーション分野に関わり、博報堂にて日本のSDGsの政策推進に取り組んでいる川延昌弘さんから、SDGsについて詳しいお話を伺いました。
博報堂出身の西哲史 堺市議の会社員時代の元上司ということもあり、大変パワフルで、わかりやすく、そしてざっくばらんな質疑にもご対応いただきました。
◼️「SDGsの歴史と概要」
SDGsは海外の取り組みが先進で、日本が後発な取り組みと思われがちですが、日本では中村治兵衛(1684−1757)の「三方良し」の考えの原型、二宮尊徳(1787−1856)の「道徳を忘れた経済は罪悪、経済を忘れた道徳は寝言」、渋沢栄一(100年前)「道徳経済合一説」など既に古くから取り組まれていたことが印象的でした。
◼️「国や地方自治体におけるSDGsの取り組み」
SDGs未来都市&自治体SDGsモデル事業について、先進自治体の取り組みを紹介
・SDGs未来都市&自治体SDGsモデル事業
2019年から3年の計画だったが、内閣府の施策で延長された
半額補助。選定された都市に地方創生予算を優先してつける
■川廷氏の神奈川県SDG推進担当顧問としての仕事
・かながわプラゴミゼロ宣言
「2030年までにリサイクルされない廃棄されるプラゴミゼロを目指す」
・SDGs日本モデル宣言
・かながわ気候非常事態宣言
災害に強いまちづくりなどの適応策と温室効果ガスの削減を図る緩和策にオール神奈川で取り組む
■国際的なキーワードは「ローカライジング」
PPAP
(Public Private Action for Partnership)のキーワードを引っ掛けてピコ太郎が外務省から推進大使に任命される。
プロモーション動画がヒット
・SDGsサミットにおける安倍総理のスピーチ
(2019・9・24)
・今年から国連は「行動の10年」を開始
■自治体の事例
・南三陸町:世界初のFSC(森林管理協議会)とASC(水産養殖管理協議会)のダブル認証取得(牡蠣の養殖)
→津波による被害を受けた都市の持続可能な取り組み
生産量を減らすことで美味しい牡蠣ができ、結果的に売上が上昇。牡蠣漁に若い世代が戻ってくる
・SDGsにはFSC森林認証が重要
→消費するだけでなく、森を支援、持続可能な森作りに取り組む
川廷さんの建てた「物語のある家」FSC認証
■まとめ
・SDGsを目的化することが狙いではない
「自分が向き合う課題解決に紐付け」
「どんな社会にしたいか」「どんな自分でありたいか」
→SDGsを使いこなそう
17ゴールはテーマとも言える。169ターゲットはヒントと捉える
◼️質疑応答の際、江東区におけるSDGsの推進について質問いたしました。
江東区では来年度から始まる江東区の新長期計画の計画策定と推進にSDGsの考え方を取り入れるようになりました。
私自身、富山市や静岡市などのSDGs未来都市の事例視察を重ね、何度も議会で質問、会派要望などを行なっていた項目です。
実際に計画に反映されたので、今度はこの10年間でいかにSDGsの目標達成に江東区として取り組むか、その進捗を注視し、さらなる推進に向けて取り組むフェーズです。
課題解決のため、「相談、教育訓練から就職までの切れ目のない支援」を行うことを柱にしています。
まずは、入口となる相談窓口に専門担当者のチームを設置して支援を拡充することで、相談、教育訓練から就職(更には定着)といった各ステージにおいて、個々人の状況に合わせてきめ細かく相談出来る体制を整備を行います。
その上で、短期間での資格取得と職場実習等を組み合わせた出口一体型のプログラムを提供し、就職まで支援をするなどの政策についてお話を伺いました。
そのほかにも多方面に渡る政策のお話を伺いました。
就職氷河期世代の支援は区政でも今後重点課題となるため、さらに学んで江東区政への提言に活かしたいと思います。
3.母子世代が直面する住まいの支援について
講師: 講師:葛西りさ(立教大学所属、日本学術振興会RPD研究員)
シングルマザーが抱える生活困窮の1番の課題として、住まいの確保がある、ということで、専門的に研究している葛西リサさんからお話を伺いました。
シングルマザーが抱える困難な状況や生活、住宅面の課題と現行の行政の制度について。
住まいを確保するための政策はどうあるべきか、先進事例として、母子世代向けのシェアハウスの事例なども伺いました。
たくさんメモを取ったのですが、以下のまとめの部分がポイントでした。
まとめ ひとり親の安定的な住まいの確保の実現に向けて
・母子世帯の居住貧困は居住保証が整備されていないゆえに生じる
家賃補助などの公的な住宅保証の充実が必要
→まずは既存の制度を使えるものにすることが大事
(公営住宅、施設、新たなセーフティーネット)
・シェアハウスは万能な制度ではない
・単なる箱ではなく、シェアやコミュニティもセットで提供で着る仕組みが必要
・親子を孤立させない、住宅、まちづくりに期待











