みなさんこんにちは。
江東区議会議員の鈴木あやこです。

3月1日に、江東区議会の令和3年予算審査特別委員会が開催され、質疑を行いました。
この日の予算審査特別委員会は、令和3年度予算の最終補正の位置づけとなるものです。

事業の中から、「たばこ対策事業」「健康推進事業(健康ポイントについて)」質問を行いました。
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令和3年予算審査特別委員会(衛生費)

1.たばこ対策事業について
たばこ対策は本区の喫緊の課題の一つです。特にコロナ禍においては喫煙が新型コロナにウイルスに罹患した場合の重症化リスクを高めること、公園や公共空間などでの受動喫煙をなくしてほしいという区民の声も後を絶たず、私も多くのご相談を頂いているところです。
受動喫煙の他者への危害性やニコチンの依存性などを踏まえると、喫煙習慣は公衆衛生上の重要な課題となっている。

Q(1)予算書(P123)たばこ対策事業は、予算額1648万5000円に対し、不要額が447万6000円となっているが、不要額が発生している理由は?

【答弁】
コールセンターなどの業務委託に係る契約差金です。

(2)たばこ対策事業の主な内容は、喫煙率の減少と受動喫煙防止対策の推進である。特に、令和3年については、「江東区たばこに関する基本方針」を策定し、受動喫煙対策をなくす取り組みや禁煙重点地区の拡大、喫煙場所の設置、区立公園の全面禁煙化など、大きく動いた1年であったと考える。


①本区としての、今年度のたばこ対策についての評価と課題は?

【答弁】
江東区たばこに関する基本方針を策定し、たばこに関する考え方を明確にしたことにより、区全体として同じ方向性のもとにたばこ対策に取り組む体制ができました。

(3)禁煙外来助成について
たばこ対策事業の主要な取り組みの一つとして、喫煙率の減少がある。
喫煙者は非喫煙者に比べてコロナに感染した場合に重症化する割合が高く、喫煙者はコロナワクチンの免疫が早く低下するという調査結果もあることから、コロナ禍を機に禁煙することには大きな意義がある。禁煙は個人の意志だけでは実現が難しいため、禁煙外来の力を借りることも大切。
本区では令和2年の10月から、禁煙を希望する区民を応援するため、禁煙外来治療費の一部(上限1万円)を助成する事業を開始した。

①禁煙外来助成事業のこれまでの実績・成果は?

【答弁】
令和2年度は10月から事業を開始して、100人の登録があり、治療費の一部助成をした人は46人です。今年度は6月より事業を開始し、100件の登録があり、これまでに26人に助成を行っております。


 令和2年度の実績に比べて、令和3年度の実績は少ないように思うが、
令和3年6月に禁煙治療薬の製造元であるファイザー社よりチャンピックス錠の中にニトロソアミンが検出されたため出荷が保留となっており、現在、チャンピックス錠を使用した治療については、実施が困難であるため、本事業については、本来は登録期間を6か月としていたものを、令和5年3月末まで延長しているということに伴う(厚生委員会で報告があった)ものだと理解している。

今後の再開の目処について改めて伺います。

【質問】
製造元のファイザー社に確認したところ、現時点で出荷の目途はたっていないということです。

(コメント)
できるだけ早期に出荷が再開し、禁煙外来の助成が再びできるようになることを願っております。


③禁煙外来の効果は?助成を受けた方の成功率、その後持続しているかどうか?
禁煙外来については、禁煙外来を終了した方のうち、3分の2くらいはまた吸ってしまうというデータがあるということも委員会答弁で聞いているが、禁煙を持続させるための施策などを区では考えているかどうか。
治療を完了できなかった場合は助成の対象にならず、費用助成については1回のみとなっている。区として区民が禁煙を実現するまでサポートをすべきだと考えるが見解は?

【答弁】
禁煙外来の効果としては、禁煙外来を終了し治療費の一部の助成手続きを行った方については、治療に成功して禁煙できたと考えますが、その後継続しているかどうかは、追跡しておりません。
 この助成事業は禁煙への後押しを目的として実施しております。禁煙実現へのサポートにつきましては、課題であると認識しておりますが、まずはこの事業をきっかけに一人でも多くの方が禁煙に取り組んでいただけるようにしてまいりたいと考えております。

2.健康増進事業について

コロナ禍において、健康な身体を作ること、運動習慣を身につけることはこれまで以上に大切になっている。特にウォーキングは生活習慣病の予防、心配機能の向上、肥満防止やストレス解消など様々なメリットがあるため、今のような時期は意識して取り組む必要がある。


(1)予算書(P123)健康増進事業は、予算額1019万円に対し、不要額が180万8000円となっているが、不要額が発生している理由は?

【答弁】
健康増進事業の中のこうとう健康チャレンジの業務委託にかかる契約差金が主なものでございます。

(2)歩数計などを使ってウォーキングした実績をポイント化して、景品の獲得を目指すことで健康を増進できる「健康ポイント」については、これまでの議会質問で2回ほど提案を行った経緯があり、今年度から始まった「こうとう健康チャレンジ」事業については大変期待している。
アプリ内で「江東区ウォーキングマップ」のコースが配信され、ウォーキングを行い、ポイントを貯めて区内共通商品券やコトミちゃんグッズを抽選でもらったり、写真を撮ってフォトコンテストに応募したりするなど、ウォーキングを続けて健康増進に取り組めるしかけも多くあり、大変魅力的な事業になっている。区民の方からも大変人気でアプリの定員を800名から3000人に拡大するなど、予想を超える好調な事業の滑り出しとなった。
私自身も参加しようと思ったが、応募者が多数で登録ができず、今年度参加できなかったので、来年度は参加する予定。

① 健康ポイント事業の初年度の評価、課題は

【答弁】
ご質問にもありますように、当初1000人の予定が、アプリ登録開始直後にすでに定員に達してしまったため、急遽3000人まで枠を広げましたが、登録できなかった方も多くいらしたため、次年度は定員を倍に増やし実施する予定です。さらに健康習慣につながるようなコンテンツの充実を図っていきたいと考えております。

なぜ、そのような多くの人が参加を希望したのか

【答弁】
 ます、区報の1面で本事業の周知を図ったため、多くの区民の目に留まったことが考えられます。合わせて、インセンティブを付与したこと、それからコロナかで、在宅にいらっしゃる方が、手軽に運動できるツールとして参加を希望されたことも要因の一つと考えられます。

② 来年度以降の事業について、

令和4年度は参加定員を令和3年度の3000人から6000人に増やして実施するとしているが、前年度からどのようにバージョンアップが図られていくのか。

【答弁】
現在、新年度も委託事業者の選定作業を行っておりますが、選定にあたってはコンテンツの充実の視点を取り入れております。
具体的には、委託事業者が決定後事業者と新たな事業展開について検討していく予定です。区民の方が楽しく健康づくりに取り組むことができるようなコンテンツの充実を考えていきたいと存じます。


ウォーキングをきっかけとした健康増進については、健康チャレンジの期間が終了しても継続していくことは重要であるが、区では、区民の「継続的な運動習慣の定着」はどのようにサポートしていくのか。

【答弁】
こうとう健康チャレンジにつきましては、ご指摘のとおり、まずウォーキングのきっかけづくりを目的としております。ウォーキングをきっかけに運動への関心を高めていただき、健康スポーツ公社で実施している様々な運動に関する教室をご利用いただくなど運動習慣が区民の皆様に定着していただけるようにつなげていかれればと考えております。


③ 健康チャレンジ以外の健康増進施策について区ではどのように取り組んでいるか。

【答弁】
2019年3月に5年間の計画である江東区健康増進計画第二次を策定し、健康寿命の延伸と生活の質の向上を総合目標に掲げ、生活習慣の改善、生活習慣病の予防、こころの健康、がん対策の推進、食育の推進等各分野別目標のなかで、様々な取り組みをおこなっているところです。
区としては各目標が達成されるよう工夫を凝らして取り組んでまいります。

☆☆
「たばこ対策事業」「健康推進事業(健康ポイントについて)」についてはいずれも私自身区民の方からの声もあり、重点的に取り組んでいる事業ですので、しっかり頑張ってまいります。

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