みなさんこんにちは。

江東区議会議員の鈴木あやこです。


鈴木あやこの耳で聴く情報発信

「ほぼ週刊 あやこcafeラジオ」

毎週日曜日、12時にアップしています。

31回目の放送内容をご紹介します!



今回第31回目は、

韓国視察報告① 

最新ICT事情ー『国連電子政府ランキング世界2位』『スマホ1つで行政手続き』『ネットワークされた監視カメラ(CCTV)』


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先日韓国の先進事例を視察するプログラムに参加しまして、そのご報告、最新ICT事情のお話です。

最先端を行く、スマホ一つで行政手続きが完了する電子政府のサービスや、ネットワーク化されたCCTV監視カメラなど色々とご紹介しているのでぜひご視聴ください。

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 韓国と日本、自治制度や法制度など違いはありますが、江東区の行政サービスにも活かせる良い部分はたくさんあるので、提案もしていきたいと思います!



■読むあやこcafeラジオ

文字で読みたい方はこちらをご覧ください。



ほぼ週刊あやこcafeラジオ 第31回

〜韓国視察編①韓国最新ICT事情


みなさんこんにちは。

江東区議会議員の鈴木あやこです。


ほぼ週刊あやこcafeラジオ、第31回目の放送です。

この番組では、江東区で起こっているまちづくりの話題、

区議会議員の日常などをお届けしていきます。


11月も半ばになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

私は、会議やイベントがとても増えています、週末には地域のイベント、防災イベント、炊き出し、バーベキューなど飲食を伴う地域行事にも複数参加しました。

 コロナの水際対策も緩和され外国人観光客が戻ってきたことで、銀座などの街中では外国人の団体観光客がお買い物している姿も見られるようになりました。

とは言え、新型コロナの感染者もまた増えてきているようです。

私は来週からは区議会の定例会が始まります。

みなさんも感染症対策には気をつけながら、お元気にお過ごしください。


⭐︎⭐︎

さて、今回のほぼ週刊あやこcafeラジオでは韓国の視察についてお話します。

 実は1113日の日曜日から16日まで、日本の韓国大使館のご招待で、全国の自治体議員の皆さんと一緒に、韓国の先進事例を視察するプログラムに参加しました。

 私自身は韓国の視察は4年前にも行っており、ICT政策や、平昌オリンピックの運営体制、IRなどを学んできました。

 今回は韓国政府と自治体への視察。

政府関係者や自治体のトップの方や議員とお話しをし、先進的な取り組みを現地で視察しなした。

 韓国政府の外交部、統一部では、政府関係者との面談、外交政策や南北関係などについてのお話を伺いました。

 また、自治体の視察としてはソウル市の特別区である瑞草区(ソチョク)のトップの方と表敬訪問。5人の区議会議員の方々とも意見交換をさせていただき、ICTを活用した取り組みを行っている施設の見学をしました。


 そして、ソウルから韓国の新幹線ともいうKTXという高速鉄道に乗って、セジョン市という韓国の中央官庁が集まったニュータウンの副市長と面談しました。

ここは、ソウルからの首都機能の移転も念頭に、行政機関をソウルから移転し、集積させている年になります。

市内の施設を視察、政府のスマートシティのショーケースを視察しました。


韓国では、スマートフォン1つでどこにいても行政サービスがワンストップでできる電子政府の取り組みが進んでいます。


そしてCC TVというカメラが街中のいたるところに設置をしてあり、役所や警察、消防などにネットワーク化をされていて、様々な課題解決に役立っています。

4年前に韓国を視察をした時にもソウル市のICT政策を視察しましたが、今回はAIや非接触技術、などが加わってさらに進んでおりました。


コロナ禍で、海外にはなかなかいけない状況でしたが、

韓国の街並みも、高層ビルが増え、さらに都会化が進んでいる印象でした。

お隣の韓国、韓国語やハングル文字など言語の違いはあるのもの、食べ物やファッションなども似ていて、日本とは親和性が強いと感じました。

私は韓国語はわからず、ハングルも読めないのですが、視察先には通訳の方に同行いただいたこと、韓国語の看板とかメニューなどは、google翻訳がすごく役立ちました。今はスマホのカメラで写真に撮ると、瞬間的に世界中の言葉の文字情報、今回は韓国語が日本語に変換されるし、音声認識で翻訳もできる。

スマホをいかに使いこなせるかで、海外に滞在するときの快適度は違うということも実感しました。

やはり、ICTの活用がキーになるなあと感じました。


今回のあやこcafeラジオでは、韓国の電子政府やICTを活用した取り組み、私がみてきた最新情報をお伝えします。


 まずは、前提として、韓国の電子政府のサービスについて紹介します。

日本も2016年ごろからマイナンバーカードが導入されて、住民票がコンビニで取れるようになったり、一部の行政手続きや申請はオンラインでできるようになってはきていますが、まだまだできるサービスが少なく、マイナンバーカードの普及率がやっと5割を超えてきたという感じ。まだ歩みは遅いなあと思います。


国連が発表している2020年の世界における電子政府ランキングでは、日本は14位、韓国は2位ということで、

韓国の電子政府は、日本に比べてはるかに進んでおり、行政の手続きや証明書交付もインターネットでワンステップで可能。

個人認証が全ての行政サービスに紐付いており、行政サービスが共通のプラットフォームで運用されていて、国や地方自治体の情報が統一管理されているので、ワンストップ化できることが、日本と大きく違う部分であると思います。


 韓国ではすでに、日本のマイナンバー制度である住民登録番号については、60年前から導入されていて、あらゆる行政サービスが一つの番号と紐ついています。

行政サービスについては、電子政府のポータルサービス、政府24という基礎となる仕組みが国主導で整備されている。

自治体では、OK民願(民願24)というサービスがあり、PCやスマホで24時間365日、行政サービスが申請できて、証明書の発行なども自宅から可能。

行政窓口を利用する場合も、ワンストップでサービスができるように窓口がワンフロアに集約されていることが多い。

住民からの要望や苦情の申告(道路、公園、ゴミの不法投棄など)などもPCやスマホからで完結し、状況の確認などもできるようになっています。


行政のデジタル化については、瑞草(そちょ)区役所と、世宗市市役所、セジョン市のあるデジタル政府ショールームで、国と地方自治体両方のお話を伺いました。


 私自身、マイナンバーカードの導入で、江東区の行政サービスのオンライン化を進めようという提案は議会質問で何度もやっているが、韓国では国主導で電子政府の仕組みが統一化されているのに対し、日本の自治体の場合には、各自治体が電子行政を利用できるサービスを個別に対応させなければならないため、手間や時間がかかる。

その結果、自治体ごとに電子行政サービスのメニューに差が出てしまう。


韓国では電子化が進んでいる一方で、オフラインの交流にも力を入れている印象。

瑞草区では、チョン・ソンス区長が、「共感・成果を出す・分かち合う」をキャッチフレーズにしていて対話に力を入れていた。

直接話ができる直通電話(「ソンスさんと話そう」)を設けていたり、区長室の前が「創造カフェ」と呼ぶオープンスペースになっていて対話できる環境を作っている。


また、施設見学では、「スマートユースセンター」という青少年向けの施設を視察しました。

江東区にも、青少年向けの施設として、「江東区青少年交流プラザ」が亀戸にあり、会議室やダンス・演劇・楽器演奏などができる場があるのですが、瑞草区(ソチョク)のスマートユースセンターは、メタバースやバーチャルリアリティのスタジオがあったり、オンラインで学習ができるようになっていたり、遠隔で心理相談ができるコーナーもあった。

心理相談のコーナーでは、センサーをつけると、ストレス度が測定できるツールもあり、カウンセラーが相談者のストレス度もチェックしながらカウンセリングできる空間になっていたりと、ICTをフル活用した素晴らしい施設だった。日本でもみたことのない最先端の施設に本当に「すごい」の一言でした。


電子申請のほか、進んでいるのは、冒頭でもお話ししたCCTVというカメラ。


ソウル市の16の自治区では、CCTVと呼ばれるネットワーク化された監視カメラが市内全域、瑞草区では5000台設置されており、瑞草(ソチョク)区役所にある「スマートハブセンター」というCCTVの管制センター」で集中コントロールされている様子も視察しました。

CCTVカメラは、駐停車の取り締まり、防犯、不法投棄、通学路や学校の安全対策を目的に設置されていて、


 センターにはモニタリング要員のほか、警察官も常駐しているため、カメラを見て、事件や事故などの発生につながる時には即座に警察の関係所管に情報提供され、迅速な対応が可能になっている。

センサーで怪しい行動を検知するAIの仕組みも進んだ自治体、セジョン市では導入されていて、瑞草区(ソチョク)でも、導入予定だそう。

ボタンを押すと通報でき、スピーカー通話できるCCTVカメラも一部ある。

ソウル市では駐車違反の取り締まりも市で行なっており、CCTVにより、取締の効率化にも役立っている。


日本の場合は、公共空間への監視カメラなどはあるが、行政が設置しているもの、町会や商店街が自治体からの助成金で設置したものなどいろいろな種類があり、それぞれが管理をしていて、ネットワーク化はされていないのが大きな違い。

事件がおこった際のみ、捜査の一環としてカメラの撮影データを警察に提供するという形を取ることが多い。

ソウル市のように、自治体がセンターで集中管理し、警察や消防、行政機関と連携して随時動いていくほうが、犯罪の抑止や課題解決が早い。

日本では縦割り行政なのと、法整備、個人情報保護が厳しいなどの面でもハードルが高いと思います。

韓国では、国主導の中央集権という色が強く、日本は自治体に権限が移譲されているということで制度も違い、日本ではすぐに導入できない部分もある。


とはいえ、韓国の電子自治体やICTを活用した行政サービスの視察は大変刺激になるものでした。

日本でも取り入れられる要素はあると思うし、数年後、韓国視察で見たものが日本で導入される可能性も大きい。

日本の先進事例だけでなく、お隣韓国の事例などもしっかり学び、江東区に提案できるものはやっていきたいと思います。


今回は韓国視察のうち、主にICT化についてお話をしました。

このほかのお話についても、また別の機会にお話ししたいと思います。



☆☆☆

ほぼ週間 あやこcafeラジオ 第31回目の配信。いかがでしたでしょうか?

聞いていただきありがとうございました。

気に入った方は、番組登録をしていただけると嬉しいです。

では次回の放送でお会いしましょう!


鈴木あやこでした。



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