みなさんこんにちは。
江東区議会議員の鈴木あやこです。

昨日、12月7日に江東区議会の「地下鉄8号線延伸・交通対策推進特別委員会」に委員として出席しました。

☆案件表(議題7件・報告事項5件)
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今回の委員会については、
「都心部・臨海地域地下鉄構想の検討状況について」

「地下鉄8号線まちづくり構想」の素案

「江東区自転車利用環境推進方針」

など江東区の交通政策の中で重要なものが多く議論されました。
私も上記案件について多くの発言をいたしました。


今回の委員会では、臨海地下鉄の報告についての質疑をご紹介させていただきます。
(1)都心部・臨海地域地下鉄構想の検討状況について
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(1)都心部・臨海地域地下鉄構想の検討状況について
都心と臨海副都心とのアクセス利便性を向上させる路線である、都心部・臨海地域地下鉄構想について、東京都が国や学識経験者を交えて設置した、
事業計画検討会による 事業計画案が公表されたことを受け、地下鉄8号線事業推進課から報告がありました。

地下鉄のルートはJR東京駅と東京メトロ日本橋駅の近くに設置する新駅の「東京」を起点とし、東京メトロ銀座駅付近の「新銀座」を経由。
晴海通りや都道環状2号に沿って「新築地」「勝どき」「晴海」「豊洲市場」を通り、りんかい線国際展示場駅とゆりかもめ有明駅の近くに設ける「有明・東京ビッグサイト」に至る総延長6kmのルート。7駅が新設されるという計画です。

概算の事業費は4200億~5100億円で、都は開業後30年以内の黒字化を見込むとしています。
今後、事業性を向上させるために、東京駅への延伸計画があるつくばエクスプレスとの接続を検討し、臨海部や首都圏の国際競争力を目指すため、JR東日本が計画する「羽田空港アクセス線」との接続を検討するとしています。

東京都は今年の3月に公表した「東京ベイeSGまちづくり戦略2022」で、築地と有明を結ぶ直線上に街づくりの骨格となる交通軸を設ける構想を描いていて、ベイエリアの交通網を充実することで、東京の持続的な発展につなげていくとしています。

江東区としては、臨海地下鉄が整備された場合、地下鉄8号線ともに臨海部の公共交通として大きな役割を担うことになるため、公表された事業計画案を踏まえ、臨海部における交通網のあり方について今後検討をすすめる。
という内容でした。




【質問】
①臨海地下鉄については、新豊洲・国際展示場を結ぶ臨海エリアのアクセス向上に資するものであり、区としてもぜひ積極的に参画してほしい。(2022年9月、2021年11月など、毎年一般質問)

9月の第3回定例会の質問時の答弁では、「東京都や国の検討会での動向を注視して今後対応する」との答弁。
今回、臨海地下鉄の事業計画案を東京都が示したことで、区としてのスタンスも、「公表された事業計画案を含めて、臨海部における交通網のあり方について検討する」と一歩前進。
今後、長期計画や地下鉄8号線のまちづくりの計画にも盛り込んでほしい。
区としてはどのように捉えていくのか、東京都ともしっかり連携してほしい。

【答弁】
①区として、臨海地下鉄構想に関してどう対応していくかをこれから考えていく。
東京都を含めて、江東区としての意見はまとめてお伝えてしていく。
しっかりまとめた上で、東京都に区からの要望を伝えるそのような場を持ちたいと思っている。
まだ具体的な考えは区としてまとめていない。


【質問】
②山崎区長は、臨海地下鉄の終着地について、「海の森まで延伸してほしい」という要望を2022年10月に行なっている。
海の森は、東京都が東京ベイeSG プロジェクトの一環として、モビリティや再生可能エネルギーの活用を推進していたり、2024年度末にはオリンピックレガシーとしての海の森公園が完成する予定で、江東区してはパークエリアとして、若洲公園との連携なども含めたスポーツやレジャー拠点としてのまちづくりを目指しているエリア。
現在は鉄道による移動手段がないので、交通アクセスを改善するために、「海の森」までの延伸を要望した。

これを受けて、小池知事としては、「本当に利用者がいるか、採算が取れるかを調べて決める」という趣旨の回答をしたと報じられている。

区としては、「臨海地下鉄の海の森までの延伸」について具体的にどのように捉えているのか。
区長発言に至るまでの間で、区の中でも議論があったものなのか。


【答弁】
②山崎区長から都知事への臨海地下鉄の海の森への延伸の要望については、区長から定例会の答弁で言及があったが、東京ベイESGプロジェクトでも言及されているような、海の森を屋外スポーツやレジャーの拠点として集える場所とした場合、将来的に交通アクセスの充実が求められることを踏まえて、「海の森までの延伸の可能性を残してほしい」という意味での発言だと思う。
江東区としては、都市計画マスタープランにおいて、臨海部のまちづくり、交通アクセスの充実を掲げている。
臨海部における交通網の充実のあり方について区としても考えていきたい。



【質問】
③ゆりかもめ延伸計画について
現在のゆりかもめは、新橋が始発で、豊洲が終点になっているが、
ゆりかもめを豊洲から勝どきに延伸するという話が以前からあった。
10年ほど前であるが、豊洲に古くから住む住民の方から、進捗どうなってるか、勝どきまで延伸してほしい、という話を伺っている、時々そういう話が出る。

中央区については、ゆりかもめの勝どき延伸については、必要性を感じておらず、過去の中央区議会の議員からの質問についても2014年に「豊洲で永遠にとまっていてもらいたい」という中央区の副区長の答弁もあった。最近も中央区議会でゆりかもめの勝どき延伸に関する区の見解を求める区議会議員からの質問に対し、中央区はゆりかもめの勝どき延伸は意味がなく、否定的である答弁をおこなっている。

中央区としては、臨海地下鉄を積極的に推進してきたが、今回の臨海地下鉄構想について東京都から事業計画案が示されたことで、ゆりかもめの勝どきまでの延伸については完全になくなったと捉えて良いのか、わかる範囲で答弁を聞かせていただきたい。

【答弁】
③ゆりかもめの延伸計画について、中央区からの動きは把握していない。臨海地下鉄構想の推進にシフトしたと考えられる。
ゆりかもめの延伸計画については、特に進捗などは聞いておらず、話はみえていない。


④ワークショップでの豊洲地域の参加者の方からは、臨海地下鉄について議論はあったのか?
具体的な話はなかったが、豊洲駅から豊洲市場や千客万来の駅からの動線を求める様々な意見も出た。
「臨海地下鉄」というキーワードはなかった。


☆☆☆
これまで、私は地下鉄8号線の延伸に加え、臨海地下鉄に関しても推進し、江東区としても積極的に東京都と連携して進めていくよう議会質問で働きかけておりましたが、実現に向けてさらに推進していきたいと思います。

「海の森」への延伸については、山崎区長が交通アクセス向上のために東京都に要望をしているところですが、こちらについてはさまざまな賛否のご意見をいただきました。
 区長の都知事への要望は「海の森の延伸について可能性を残す」というニュアンスのものですが、必要性も含め、今後検討をしていくべきかと思います。
現実的には海の森のアクセスは、都営バスの路線の拡大や、イベント時の自動運転車の運行、オンデマンド交通など、さまざまな可能性があります。
自転車の活用も、スポーツやレジャー拠点としての海の森を活用すると考える場合、有効だと思います。


今回臨海地下鉄の話に合わせて「ゆりかもめの豊洲以降、勝どきへの延伸はあるのか?」という地元の方々から時々聞かれる質問についても区の見解を含め現状を確認しました。
延伸については、ほぼないと見て良いことが確認できました。

今後とも、地下鉄8号線と共に臨海地下鉄について推進していきたいと思います。

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