江東区議会議員の鈴木あやこです。
2月22日の江東区議会本会議で一般質問を行いました。

動画もアップされています。
質問項目は、
1.DXについて
2.シティプロモーションと観光推進について
3.防災についての3項目です。

今回の一般質問のうち、「シティプロモーションについて」の議会質問のご紹介を行います。
2.シティプロモーションと観光推進について
江東区は江戸の下町情緒や伝統ある城東地区や深川地区、未来に向けて発展を続ける湾岸エリアなど地域ごと特性のあるまちです。私自身もそれを誇りに思い、シティプロモーションや観光推進については、様々な提案を行ってきました。
(1)シティプロモーションについて
令和6年度予算では、シティプロモーション施策が大きく前進し、シティプロモーション担当課長の設置や返礼品付きふるさと納税の実施など多くの施策が予算計上されていることを評価しています。全国の自治体では、シティプロモーションは定住人口の増加や、住民満足度の向上、移住を増やすなどさまざまな目的で行われています。
近年、江東区の定住志向は90%と高い水準をキープしています。インバウンドを中心とした観光客も増えているため、豊洲千客万来開業を機に、江東区全体の魅力向上を図り、PRするという目的だけでは不十分であると感じております。
23区の成功事例として、足立区では区内外から持たれていた「治安が悪い」「危険なまち」などのマイナスイメージを払拭し、イメージアップを図るため、平成22年に都内で初めてシティプロモーション課を創設し、「足立区シティプロモーション戦略方針」を策定しました。
「足立区の魅力を発掘・磨き・創造するとともに、戦略的に発信し、足立区を自慢できる、誇れる街へ進化させる」ことを目的に、シティプロモーション課が核となり、10年以上の歳月をかけて足立区独自の取り組みを全庁的にすすめてきました。この結果、足立区に誇りを持っている区民の割合は、平成22年度の29.8%から令和2年度には過去最高の53.4%となるなど、マイナスイメージの払拭に成功し、現在はプラスイメージの転換を図るためのさらなる取り組みを進めています。
①そこでまず、本区のシティプロモーションの位置付けや目標設定について伺います。
ターゲットの明確な設定と、具体的な効果など、中長期的な目標を数値目標も含め、設定すべきだと考えますが、見解を伺います。
【答弁】
本区では、シティプロモーションを、有形無形を問わず、区が有する様々な魅力を掘り起こし、内外に発信することにより、区に対するイメージや認知度を向上させ、区のファンを増やす活動と位置付けております。また、目標設定につきましては、ご指摘のあった区政世論調査における定住意向が一つの指標になると考えておりますが、他の指標についても今後検証を進めてまいります。
②江東区ブランディング戦略との違いについて
オリンピックの時のブランディング戦略ではロゴマークや、キャッチコピーの策定を行い、機運醸成や江東区の知名度を増やすことが目標であり、一定の成果を上げたと評価しています。今回新たにシティプロモーションを行うことの区民にとってのメリットは何かについても合わせて伺います。
【答弁】
今後、シティプロモーションを実施し、区に対するイメージや認知度を向上させ、区のファンを増やすことにより、区への来訪者が増え、区内の活性化が図られることや、区への定住意向が維持され、持続可能な行政サービスが確保されるといったことが区民の方々へのメリットになるものと認識しております。
③シティプロモーション担当課の設置について
本区においては、シティプロモーション担当課をおくことで今後どのようにシティプロモーションを推進していくのか。具体的な体制や外部人材の登用、人材育成などについて考えも伺います。
【答弁】
シティプロモーション担当を軸として、区の「売り」となる情報を所管部署が収集し、シティプロモーション担当が当該情報を一元的に集約するといった庁内連携体制を構築してまいります。
また、外部人材の登用や人材育成につきましては、今後、積極的に外部の民間事業者との意見交換や情報共有に取り組むとともに、そこで得られた知見やノウハウ等を担当職員にフィードバックすることで、職員の能力向上を図ってまいります。
(2)観光推進について
令和6年度予算では、豊洲市場千客万来のオープンを機に、本区の魅力を国内外に広めるための新規予算を計上し、「千客万来」と区内の観光スポットをつなぐ周遊ツアーや外国人向けのプロモーションブック、デジタル観光マップの作成などの施策を予定しています。
本区の観光推進を成功に導いていくためには、エリア別・セグメント別の観光推進を行うことや、近隣区や東京都の連携を深めることが有効だと考えています。
区内の観光名所をくまなくめぐる観光戦略も大切ですが、無理に区内全域を回らせるのではなく、観光客目線での施策も必要です。
豊洲エリアの観光は港区、中央区、千代田区などとの連携。城東エリアの観光は、墨田区、台東区といった形で、近隣自治体と連携した観光コースの開発や誘客、ロケ地巡りや体験など、ストーリー性ある着地型観光や舟運活性化などを観光客目線で行っていく必要があります。
①近隣区との観光連携の強化については
墨田区・台東区などのほか、港区、千代田区、中央区などとの連携も強化すべきですが、現状の観光連携の状況と今後の展開について伺います。
【答弁】
区では現在、台東区と墨田区、東武タワースカイツリー株式会社と連携し、東京スカイツリーとその周辺の魅力ある下町地域のPR活動を行っております。今後は、他の近隣自治体との連携も視野に、渋沢栄一翁ゆかりの地をめぐる観光ツアーの開発を進めるなど、効果的な観光プロモーションに取り組んでまいります。
②東京都との連携について
東京都との観光連携も積極的に行うべきだが現状と今後の展開は。
【答弁】
区では現在、東京都河川部と連携し、隅田川沿い越中島エリアの水辺を活用した賑わいづくりについて、検討を進めております。今後、東京都河川部をはじめ、東京都公園協会や地域の関係団体との協議を進めながら、越中島エリアの魅力ある水辺空間づくりに向けて取り組んでまいります。
③江東区観光協会の機能強化について
江東区観光協会は、2013年4月に本区の全区的な観光振興を担う中間支援型の組織として発足し、さらなる観光推進に取り組む組織へと体制強化を図るため、2020年4月に深川・亀戸両観光協会を統合し、現在に至っています。観光協会の活用については、民間視点を重視した収益性の高い取り組みを進めていく機能強化を図るべきです。
江東区観光協会のこれまでの成果や課題、今後の取り組みについて伺います。
【答弁】
これまで、第3種旅行業に登録し手配旅行を請け負うほか、まちあるきガイドの実施や観光情報誌発行、各種イベントへの出展など、区の観光振興に一定の寄与をしているものと認識しております。
一方で、観光ニーズを捉えた旅行商品の開発などに課題があると考えており、今後は、民間ノウハウの更なる活用や人材育成など、組織力強化を図りながら、魅力的な旅行商品の開発や観光PRなどに取り組んでまいります。
2月22日の江東区議会本会議で一般質問を行いました。

動画もアップされています。
質問項目は、
1.DXについて
2.シティプロモーションと観光推進について
3.防災についての3項目です。

今回の一般質問のうち、「シティプロモーションについて」の議会質問のご紹介を行います。
2.シティプロモーションと観光推進について
江東区は江戸の下町情緒や伝統ある城東地区や深川地区、未来に向けて発展を続ける湾岸エリアなど地域ごと特性のあるまちです。私自身もそれを誇りに思い、シティプロモーションや観光推進については、様々な提案を行ってきました。
(1)シティプロモーションについて
令和6年度予算では、シティプロモーション施策が大きく前進し、シティプロモーション担当課長の設置や返礼品付きふるさと納税の実施など多くの施策が予算計上されていることを評価しています。全国の自治体では、シティプロモーションは定住人口の増加や、住民満足度の向上、移住を増やすなどさまざまな目的で行われています。
近年、江東区の定住志向は90%と高い水準をキープしています。インバウンドを中心とした観光客も増えているため、豊洲千客万来開業を機に、江東区全体の魅力向上を図り、PRするという目的だけでは不十分であると感じております。
23区の成功事例として、足立区では区内外から持たれていた「治安が悪い」「危険なまち」などのマイナスイメージを払拭し、イメージアップを図るため、平成22年に都内で初めてシティプロモーション課を創設し、「足立区シティプロモーション戦略方針」を策定しました。
「足立区の魅力を発掘・磨き・創造するとともに、戦略的に発信し、足立区を自慢できる、誇れる街へ進化させる」ことを目的に、シティプロモーション課が核となり、10年以上の歳月をかけて足立区独自の取り組みを全庁的にすすめてきました。この結果、足立区に誇りを持っている区民の割合は、平成22年度の29.8%から令和2年度には過去最高の53.4%となるなど、マイナスイメージの払拭に成功し、現在はプラスイメージの転換を図るためのさらなる取り組みを進めています。
①そこでまず、本区のシティプロモーションの位置付けや目標設定について伺います。
ターゲットの明確な設定と、具体的な効果など、中長期的な目標を数値目標も含め、設定すべきだと考えますが、見解を伺います。
【答弁】
本区では、シティプロモーションを、有形無形を問わず、区が有する様々な魅力を掘り起こし、内外に発信することにより、区に対するイメージや認知度を向上させ、区のファンを増やす活動と位置付けております。また、目標設定につきましては、ご指摘のあった区政世論調査における定住意向が一つの指標になると考えておりますが、他の指標についても今後検証を進めてまいります。
②江東区ブランディング戦略との違いについて
オリンピックの時のブランディング戦略ではロゴマークや、キャッチコピーの策定を行い、機運醸成や江東区の知名度を増やすことが目標であり、一定の成果を上げたと評価しています。今回新たにシティプロモーションを行うことの区民にとってのメリットは何かについても合わせて伺います。
【答弁】
今後、シティプロモーションを実施し、区に対するイメージや認知度を向上させ、区のファンを増やすことにより、区への来訪者が増え、区内の活性化が図られることや、区への定住意向が維持され、持続可能な行政サービスが確保されるといったことが区民の方々へのメリットになるものと認識しております。
③シティプロモーション担当課の設置について
本区においては、シティプロモーション担当課をおくことで今後どのようにシティプロモーションを推進していくのか。具体的な体制や外部人材の登用、人材育成などについて考えも伺います。
【答弁】
シティプロモーション担当を軸として、区の「売り」となる情報を所管部署が収集し、シティプロモーション担当が当該情報を一元的に集約するといった庁内連携体制を構築してまいります。
また、外部人材の登用や人材育成につきましては、今後、積極的に外部の民間事業者との意見交換や情報共有に取り組むとともに、そこで得られた知見やノウハウ等を担当職員にフィードバックすることで、職員の能力向上を図ってまいります。
(2)観光推進について
令和6年度予算では、豊洲市場千客万来のオープンを機に、本区の魅力を国内外に広めるための新規予算を計上し、「千客万来」と区内の観光スポットをつなぐ周遊ツアーや外国人向けのプロモーションブック、デジタル観光マップの作成などの施策を予定しています。
本区の観光推進を成功に導いていくためには、エリア別・セグメント別の観光推進を行うことや、近隣区や東京都の連携を深めることが有効だと考えています。
区内の観光名所をくまなくめぐる観光戦略も大切ですが、無理に区内全域を回らせるのではなく、観光客目線での施策も必要です。
豊洲エリアの観光は港区、中央区、千代田区などとの連携。城東エリアの観光は、墨田区、台東区といった形で、近隣自治体と連携した観光コースの開発や誘客、ロケ地巡りや体験など、ストーリー性ある着地型観光や舟運活性化などを観光客目線で行っていく必要があります。
①近隣区との観光連携の強化については
墨田区・台東区などのほか、港区、千代田区、中央区などとの連携も強化すべきですが、現状の観光連携の状況と今後の展開について伺います。
【答弁】
区では現在、台東区と墨田区、東武タワースカイツリー株式会社と連携し、東京スカイツリーとその周辺の魅力ある下町地域のPR活動を行っております。今後は、他の近隣自治体との連携も視野に、渋沢栄一翁ゆかりの地をめぐる観光ツアーの開発を進めるなど、効果的な観光プロモーションに取り組んでまいります。
②東京都との連携について
東京都との観光連携も積極的に行うべきだが現状と今後の展開は。
【答弁】
区では現在、東京都河川部と連携し、隅田川沿い越中島エリアの水辺を活用した賑わいづくりについて、検討を進めております。今後、東京都河川部をはじめ、東京都公園協会や地域の関係団体との協議を進めながら、越中島エリアの魅力ある水辺空間づくりに向けて取り組んでまいります。
③江東区観光協会の機能強化について
江東区観光協会は、2013年4月に本区の全区的な観光振興を担う中間支援型の組織として発足し、さらなる観光推進に取り組む組織へと体制強化を図るため、2020年4月に深川・亀戸両観光協会を統合し、現在に至っています。観光協会の活用については、民間視点を重視した収益性の高い取り組みを進めていく機能強化を図るべきです。
江東区観光協会のこれまでの成果や課題、今後の取り組みについて伺います。
【答弁】
これまで、第3種旅行業に登録し手配旅行を請け負うほか、まちあるきガイドの実施や観光情報誌発行、各種イベントへの出展など、区の観光振興に一定の寄与をしているものと認識しております。
一方で、観光ニーズを捉えた旅行商品の開発などに課題があると考えており、今後は、民間ノウハウの更なる活用や人材育成など、組織力強化を図りながら、魅力的な旅行商品の開発や観光PRなどに取り組んでまいります。