江東区議会議員の鈴木あやこです。
9月19日に江東区議会が開会。10月23日までの会期で第3回定例会が開催されます。

鈴木あやこは初日の本会議で、会派の代表質問を行いました。
IMG_2220
質問項目は4項目。
IMG_2221
質問と行政側の答弁について、本ブログで4回に分けてご報告いたします。

1.    行財政運営について

(1)大久保区長就任後の評価と今後の行財政運営について

【質問】

大久保ともか区長の就任から約10ヶ月が経過し、今回の第3回定例会で4回目の定例会を迎えます。この間、3回にわたる補正予算の編成や、女性の視点を活かして区の事業を点検する「プロジェクト・スマイル」の創設、さらには区長自らが江東区内各地を回り、意見交換を行う「こうとう未来ミーティング」を実施するなど、精力的に区政運営に取り組んでいる点を評価しております。

そこで、区長ご自身がこれまでの区政運営をどのように評価しているか、また現時点での課題認識と、それを踏まえた来年度の予算方針についてご見解をお聞かせください。

【答弁】

区長就任後、54万人区民の全ての世代に責任を持ち、区民生活最優先の区政を実現すべく、6年度当初予算では、防災・地域活性化、子育て・教育支援、包摂社会の実現を重点的な取組みと位置づけ、公約で掲げた施策にも迅速に取り組むことができたと評価しております。

一方、社会はこれまでにない速度で変化しており、今後も区民の負託に応えていくためには、時代に即した新たな取組みにも積極果敢に挑戦していくことが課題だと認識しております。

そのため、7年度の当初予算編成方針では、「次なる飛躍と成長の基盤を築くための予算」をテーマに掲げ、長期計画後期のスタートに合わせ、広い視野を持ち未来を見据えた新たな施策の展開を図るなど、「笑顔あふれる江東区」の実現に向けて取り組むとしたところです。

 

(2)こうとう未来ミーティングについて

大久保区長は、5月から10月にかけて区内各地で「こうとう未来ミーティング」を全8回実施し、区長自らが8つの政策を説明し、区民との意見交換を行っています。私も豊洲で開催された会に傍聴参加し、区長が区民と直接対話する様子を拝見しました。参加した区民の方々からは、区長と直接話ができて良かった、政策について理解が深まったとの声がありました。

こうとう未来ミーティングは9月8日までに7回開催されていますが、区長としての手応えや評価はいかがでしょうか。また、区民からどのような意見を伺い、その声を受けて新たに実現しようとした政策はあったのでしょうか。さらに、今後いただいた区民の声を区政にどのように反映させていくか、そしてこのような意見交換会を今後も続けていく考えがあるか、区長のご見解を伺います。

【答弁】

こうとう未来ミーティングについての手応えと評価についてですが、これまで112名の区民の方々と直に接し、区政への様々なご意見や期待を伺えたことは、有意義であったと受け止めており、今後の区政運営にも資するものと評価しております。

区民の方々からは、防災、福祉、子育て・教育、地域活性化等、多岐にわたるご意見をいただきました。このうち、喫緊の課題である防災については、要配慮者の避難や避難所の運営等、さらなる充実を進めてまいります。

また、頂いたご意見については、所管課において事業運営等に活かしてまいります。なお、来年度以降も未来ミーティングを継続する考えですが、実施方法や開催テーマについては今後検討してまいります。

 

(3)女性の視点を活かした区政について

大久保区長は、女性の活躍を推進し、江東区の行政をより良くするために、女性職員が女性の視点で施策を見直す「プロジェクト・スマイル」を立ち上げました。29歳以下の若手女性職員16人をメンバーに4回のワークショップが行われ、9月4日には成果発表会が実施されました。防災やまちづくり、観光や子育てなど、多岐にわたる提案があったと伺っておりますが、これらの提案が区政に有効に反映されることを期待しています。

具体的にどのような課題や提案があったのか、また今後これらを区の計画や予算編成にどのように活かしていくのか、区長の見解をお聞かせください。

【答弁】

6月より始動した「プロジェクト・スマイル」は、多様な視点で区の施策を点検し、より良いものにしていきたいとの思いから、まずは女性の視点を活かすため、立ち上げたものです。

成果発表会では、母親視点で考える利用しやすい公園整備、避難所運営への+分な女性職員配置や、女性の避難生活に必要な物資の周知、「観光」におけるインスタグラムの活用、女性が働きやすい環境整備など、いずれも新たな気付きをもたらす提案がありました。

本プロジェクトを通して出てきた様々なアイディアにつきましては、事業の所管課とも共有し、今後、予算編成を通じ、具体化に向けた検討を進めてまいります。

(4)ダブルケアについて

「育児と介護のダブルケア」は、近年大きな社会課題となっており、行政においても当事者支援の充実が求められています。私は2016年11月の第4定例会で、区議会で初めてこの問題を取り上げ、ダブルケア相談窓口の設置や包括的な支援体制の構築を提案しました。本区では、男女共同参画講座を定期的に開催し、ダブルケアについての啓発に取り組んでいる点は評価しますが、包括的な支援体制の整備や相談窓口の開設はまだ実現しておらず、さらなる施策の充実が求められています。

大久保区長は、自らダブルケアを経験されたことから、8つの政策の1つとして「区民が健やかに安心して暮らせるまち」を掲げ、その中で総合高齢者支援の展開やダブルケア支援の充実を進めると述べられています。ダブルケアに対する包括的な支援体制の整備や相談窓口の創設について、区長の認識と、今後どのような具体的施策を進めていくのかを伺います。

【答弁】

ダブルケアについては、私自身の経験からも、当事者が抱える困りごとに寄り添った、きめ細やかな支援が重要であると考えております。

現在、ダブルケアをはじめとした、複合的な課題を抱える方の支援にあたっては、担当者間の日常的な連携に加え、庁内の関係部署や地域の関係機関等がケース会議を行うなど、組織横断的な対応に努めているほか、5年度には社会福祉協議会の地域拠点を2か所開設し、より身近な場所での相談やアウトリーチの体制強化も図りました。

また、包括的な支援体制のさらなる充実については、来年度改定を行う地域福祉計画に盛り込んでいく考えであり、区民アンケートや団体へのヒアリングの結果も踏まえて、検討を進めてまいります。

 

 



政治家 ブログランキングへ